2012-11-27から1日間の記事一覧

井伏鱒二「漂民宇三郎」

天保9年、富山の商船が西風に遭い漂流、米国捕鯨船に救助された生存者一行がハワイからロシアを経由して日本に帰るまでの模様を、最年少の乗員の一人だった当時18歳の宇三郎を中心に据えて描いた小説。 漂民たちの主体性のない右往左往ぶり。 運命を切り開…