服のまま寝て15時起床。食べて読んでまた寝る。
雨はどんどん強まって春の嵐。
松家仁之「沈むフランシス」を読んだ。
蕪とネギのクリームスープと
ホウレンソウとベーコンのパスタを食べてから
「ポーギーとベス」の3幕目だけ聴くみたいな人たちが主人公で。
北海道の田舎の町で。
スノッブという言葉はいま死語なのだろうがしかし
他にちょうどいい言葉が思い浮かばない。
生活に関わるあれこれが完璧に
スタイリングされ過ぎて余計に気になる。
葉山に住んでる方が似合いそう。
チリ一つ落ちていない小説。
翻訳小説っぽいのかもしれない。最近読んだジュンパ・ラヒリとか。
生粋の都会の人が書いた小説。
著者は元芸術新潮編集長にして、
現(新生クウネルと呼んでいいと思う)
「つるとはな」編集制作担当と知り、
なるほどと納得した。
雪国の雪の結晶のようすとか、最後の光の描写とか、
しみじみと印象的な場面も多かった。
前作の「火山のふもとで」のほうが
ずっといいらしいので、読んでみようと思う。