甥っ子と弟、一泊する。
朝から元気だ。
両親と墓参りに行ったあと、姉と私が家に残る。
小島信夫「抱擁家族」と庄野潤三「静物」を読む。
「静物」は「抱擁家族」を読もうと思って借りた
小学館の現代日本文学全集に一緒に収録されていた。
分厚くてでかくて金縁の本で、本文は3段になっている。
他に阿川弘之と遠藤周作がおさめられている。
テーブルに広げて読むと、昭和にのみこまれる。
「静物」は初庄野潤三(小島信夫もだけど)。
子供3人と両親の暮らしのすごく些細なできごとを
静かに描いていて、すごくいい。
全集だけに写真も豊富で、
庄野潤三が「静物」のときよりも少し大きくなった
息子さん二人と映っているのがあって、
小説そのままの雰囲気で、しみじみした。
甥っ子と弟帰る。
見送って、部屋に戻って縫いもの。