あたたかい、晴れ

また夢を見る。
夢の中で自分はいつも闖入者か傍観者だ。
知人が成功している。
その絵がとてもいいが、起きてみれば知人の絵とは全然違う。
これを剽窃したらそれはどういう行為だろう。


両国でカンパニーデラシネラ「椿姫」。
やっぱりデラシネラの名作解体もの
(と勝手に名づける)は最高だ。
今まで見た中では「点と線」と「異邦人」が白眉で、
今日はそれに「椿姫」が加わった。
原作では享楽的な暮らしを空虚にエンジョイしていた
高級娼婦の美しきエリザベート・ゴーティエ嬢だが、
デラシネラ版ではそこにいつものドS性格が
加味されて、しかしこれがエリザベートの死に
更に深い余韻を与えていた。
批評家のようなことを書いてるな。
まあとにかく、舞台が進むにつれて
(時間は細切れにされ自在に再構築されているので、
話が進むにつれてではない)どんどんどんどん
面白くなって、終わった時は実に残念だった。
パトロン役の長身イケメン(H君にそっくり)は
しゃべるけど踊りは全然しない。
(逆に他の出演者はほとんどしゃべらない)
踊れないのか、絵面的なことか。
周り全員が踊っている中でそういう役をするのは
どんな気持ちなんだろうか。
やはり小野寺さんの「ロミオとジュリエット」で
ロミオやってた気がする。
入るときロビーで小野寺夫妻が客を出迎えていて
(今回は出演はしていないからか)、帰るときも
いて、その二人にサングラスマスクで話しかけている
小柄な女性を、Kちゃんが○○○○と看破していた。
Kちゃんは前にも別の舞台で中谷美紀を目撃していて、
勘が鋭いなあと思う。
餃子食べながら呑み話す。
Kちゃんが行こうと言わなかったら
今回はスルーしていたはずなので、感謝だ。