あたたかいようだ、晴れ

野村仁「もう道に迷わない ―道迷いを防ぐ登山技術―」。
先日雲取山に一緒に登った子(初心者)がコンパスと2万5000分の1の地図を持ってきていた。そのときは私が山と高原地図を持って来ていたし、じっくり確認する時間もなかったので活用せずに終わったけれど、印象に残った。そりゃちゃんと読めるようになったほうがいいよなあと思って地図の読み方の本を図書館で借りた。地図の読み方に習熟するのは何のためかというと道に迷わないため。なので、読み方の説明だけではなく山での道迷いによって遭難したりしかけたりした人たちがどうやって迷ったのか、という事例がいくつか紹介されていて、そっちに興味がひかれてしまった。この本もその一つ。
そもそも漂流とか遭難とかいった話が好きだ。人の不幸は蜜の味ということなのだろう。私が特殊なのではない証拠に、漂流や遭難を扱った本も映画もたくさんある。


吉田修一「怒り」上。
映画が非常に印象的だったので、登場人物はみんな映画の配役で頭に浮かぶ。
そして原作に非常に忠実に作ったのだなあと思った。
新聞連載時もたまに見ていたけれど、たまに読むだけでは話がぶつぶつ飛んで誰が誰やらわからずあまり興味をひかれなかった。