垂れこめているが寒くはない。
これ以上は寝なくても大丈夫だというところまで寝て起きたら12時半。
家族の作った昼食を食べて出かける。
青山ブックセンターでヨシタケケンスケさんと鈴木康弘さんのトークショー。
フォルムがそっくりな二人。髪型までほぼ一緒。驚いていたら最初はやはりその話だった。
面白かった。ヨシタケさんが絶妙の話運び。笑いがばんばん起きていた。
根津へ移動してロバート・フランク展。
4時半、長蛇の列。並ぶ。じわじわ進む。
後ろに並んでいた女性二人は芸大の関係者らしく(片方は院生で片方は研究者?)、その界隈の話をずっとしていた。そっちが現実という人々も当たり前だけどいるのだなあと感じ入る。
1階は写真家が成功したあとの写真が多かった。全体を覆っているのは他人の幸せという印象。
2階は旧作。デビュー写真集のTHE AMERICANS、被写体になっている人々の視線にやられる。他者を撮影することは、特にゲリラ的に撮影することは暴力的な行為だけれども、撮るほうもまた無防備なのだということを感じた。
ペルーやウェールズで撮影した写真は少し違う。写真家のまなざしが変化している。被写体と何かしらの関係性を感じる。闖入者としての自分の身の置き所を体得したということなのだろうか。
展示の方法が画期的で面白いと評判だったが、ロバート・フランクの写真を初めてちゃんと観たので写真そのものの印象がガツンと来た。
とてつもなく多くの物を受け取った気がする。
夜、実家。長谷川博巳の「獄門島」。ぶっ飛んでいた。