午前中のんびりしたり宿泊した集会所の掃除をしたりする。
Sちゃんはスカート部分がチュールのワンピースを着ていてかわいい。だが今日も全開で遊んでいる。みんなが帰るとなったらさびしくて泣いてしまった。最後はお母さんにだっこされて少し笑顔で手を振っていた。
千代の光酒造の売店で、Sちゃんのお父さんに説明をしてもらう。
雪国まいたけの会社がやっているレストランで昼食。
青空市場で八つ頭の苗が130円で売っていて思わず買った。そいつを、地下鉄で座ろうとしたときに落としてしまった。土が散った。パンパンに荷物が入って激重で安定しないバッグと土産のビニール袋と酒の袋をなんとか座席に安置して、しゃがんで土をかき集めていたところ、向かいに座っていた若い女の子がティッシュを恵んでくれた。それまで平気だったのが、ここで少し恥ずかしさを感じて顔が赤くなった。お礼を言って降りた。
以前はこのときみたいに悪いふうに目立ってしまった自分の姿をどれだけみっともなくかっこ悪いのだろうと想像して恥ずかしさで硬直していたものだが、平気で動けるようになった。おばさんになったからか他人の評価に左右されにくくなくなったせいか。両方かな。
土産の行者ニンニクがハムカツ丼に入って出てきた。
たろうとすず、元気。
今夜は私がたろうを見る番だがとても起きていられそうにないので、申し訳ないが一服盛る。やはり30分でくったりと眠る。自分も30分もしないでどすっと眠った。
部屋で毎年バンバン育つ元気なミントの枝を水差しで発根させたのを、金曜の夜にビニール袋に入れて実家に持ってきた。植える暇がなかったのでビニール袋に入りっぱなしで二日後の今日、見ると青虫が一匹ついて穴だらけになっていた。部屋では虫がついたことなどない。
自家採種を推進しようとしている野口種苗の説明に、同じ場所で世代を重ねるにつれて作物が土地に合わせた耐性を持ち、虫や病気に強くなっていくとあったが、これも当てはまるのだろうか。