雨、朝中降る。
昼まで実家。
出たら上がっていた。
晴れ間は出るが寒い。ウールのコートの人がちらほら。ダウンを着た人もいた。


Bunkamura猪熊弦一郎の猫展。素晴らしいとしか。
ねこの首根っこ。
平日昼間だが客は老若男女問わず結構いる。


高円寺書肆サイコロで、書家華雪の顔展。Fさんのおすすめ。
今まであまり興味を持ってこなかったが、とてもよかった。コンセプトが。過去作のファイルの中の、「安」という字の展示が素晴らしかった。家の中のおんなのすがたが。
ついでにあそこもここも、と思うが全部別の駅。中央線。



住宅街近くの昼間の商店街は油断している。
美容院の外のベンチに腰掛けて、頭にカラーリングのラップを巻いたまま仕事の電話をしている男。


神田へ。木下理子さんの個展。久しぶりに見ることができた。すごくよかった。
本人いて、話少しする。
作家がいるのは基本苦手だけれど、面白い話が聞けたのでやっぱり話せたほうがいいなと思う。
金もないのにドローイング買う。絵もすごくいい。


浅草橋まで歩いて希和製作所でパーツ買う。
ここまで来たら水新菜館!と思って行ってみると、私の前に入った一人客が丁重に断られたところ。あきらめて信号待ちをしている間にも老夫婦が来てやっぱり断られていた。店の外には待つための椅子が数客置いてあるが、夜は待たせないことにしているのだろうか。
馬喰町まで戻る。
目と鼻の先で絵と美の今期の修了展をやっている。
横断歩道で信号待ちをしているとき、渡った先の味のある古いビルが目についた。名前がイーグルビル。いかす。目を下に転じると広々としたカフェがあった。
カフェで休憩する。一人でやっている若い女性の店員さん、笑顔でとてもよい。
「ぼくらが漁師だったころ」読む。一つの希望もなく悲劇底なしなのだが、語りが叙事詩のようでもあり、つらくならずに読み続けられる。というか語りがいい。
アフリカ、というかナイジェリアの人の感受性。アフリカを出た人が書いたものだけれど。
iPhoneの電池も切れたので修了展に行くのはあきらめて、実家へ戻って読み切る。


カーネーション」再放送今日の二回分。
だんじりも乗れない、アッパッパを作らせてもらえない、パッチ店でも働けない、「うちにはもうなにもない」と号泣する糸子。15、6歳なんだなあ、何もなくは、本当はないけれど、でも本人にとっては世界の終りなんだろうなあ。いや年齢に関係なく、これを失ったら生きていられないぐらい何かに対して強い気持ちを持つ人が何か成し遂げるということでもあるな。


2時近く、風呂でゴールデンカムイ読んでいるとトイレに起きたらしい母が、溺れているのではないかと心配して声をかけてきた。数週間前に同じように母を心配した。お互い同じようなことを考えている。