工芸青花主催の金沢百枝さんによるロマネスク美術講座を聞きに、自由学園明日館へ。
道を挟んだ逆側の敷地に入ってしまい、どこも明かりが消えている中をしばし彷徨う。
不慣れな場所や新しい場所に行くとき、いつも雑に把握して全然違うところに行ってしまったりするから(いつもの自分なら、青花のギャラリーは神楽坂だからと神楽坂に行ってしまっていたところだ)今回は再三確認して過たず来たのだが、うまくたどり着いても最後の最後にこういうことになるなあとしみじみ思いながら。
5分遅れで入る。定刻通り始まったらしく金沢さんがオデュッセイアの帰還の場面を読み上げていた。
テーマはロマネスク美術における動物たちだ。目の付け所が大好きだ。
上品な年配の女性客が多かった。休み時間のトイレの行きかえりで上等なふるまいをたくさん見た。
最後質問のときに誰も手を上げない中、真っ先に手を挙げて気になって仕方なかったことを聞いた。テーマとは全然見当違いな部分だったが、金沢さんは「わたしはここが気になるんですよー」と乗ってくれて嬉しくなった。高校生のときの「セロ弾きのゴーシュ」の授業でやっぱり見当違いの回答に乗ってくれた国文の先生を思い出した。
帰り、月がものすごく美しい。
あちこち寄りそうになるが我慢して帰宅。
シャワーを浴びながら鼻をかんだら、血の塊がどろっと出た。
うどん食べながら「ファインディング・ドリー」。鼻水を拭いたと思ったバスタオルにやっぱり少し血っぽいものが付いていて、副鼻腔炎再発かと少しビビる。
ドリーはやっぱりかわいい。リトルドリーなんか吹き替えも相まって悶絶するかわいさ。その子が一人ぼっちになってしまう冒頭。号泣必至。
「そして僕は旅に出た」を読みながら寝る。ジム・ブランデンバーグの前で感極まって泣いてしまうシーン。本当の心からのことを言うと泣いてしまうの、わかる。