「わが家の犬が世界一」続き観る。
40分~60分あたりはヨドバシで頼んだレンズクリーナーを使っても画像は乱れたままなのでディスクが損傷しているのだろう。
日本版のタイトルも文字面も、ほのぼのほっこり系を連想させるがむしろ社会派なのでは。超高層マンション群と地面にへばりついた古いおんぼろ住宅が同じ画面に入ってしまう対比とか、先日観たポン・ジュノのアーリーワークスを思い出した。
動物たちについて、作り手の意識が現代日本の私とは相当違うのかもしれない中国だし、いやどうだろう…と揺れながら観た。
路學長監督インタビューも観た。北京の庶民の生活を撮ろうとしたということで、最後の字幕は観客を安心はさせたものの監督的には不本意だったらしい。
犬の演技は偶然で演技ではなかったとのこと。
途中でラオが抱えてる子犬が、星の王子様の「ぼく」が描いたヒツジそっくり。
ラオは昔の知り合いにそっくり。知り合いは夫婦で奥さんの実家のある九州に帰った。今もそのまま住んでいるだろうか。ラオをやっているグオ・ヨウは「覇王別姫」の知識人役だ。全然違う。
犬登録料の5000元は普通の会社員の給料の2倍強ぐらいだったらしい。とてつもなく高い。
息子の学校が出てくるが、この子供たちほぼ全員一人っ子かなとか。
いろいろ思う。
息子の部屋にはディル・アン・グレイのポスターが貼ってあった。
監督は2017年に夭逝していた。
その後、映画その他ムダ話の「サクリファイス」の回を聞きながらカーテンの端をほどく。
身もふたもない解説で笑えてしまった。
父、やはり自力で車いすを目指す。
しかし昨日までよりは元気な様子。
いろいろな場面で礼を言ってくる。私を私と認識しているか少々怪しいが。これまでの恨みつらみが少しずつ削られていくように感じる。