寒いのかもいやどうだろう、晴れ

父の看護をしているときにしばしば正岡子規のことを考えていた。今のこの設備と医療技術と福祉のシステムの恩恵に存分に預りまくっていて尚ひいひい言っているのに、それらすべてなくて母親と妹だけで和室に敷いた布団の上で看護。想像を絶する。

おりしも今、伊集院静が日経の朝刊に連載している小説の主人公が夏目漱石で、病気療養中の子規が登場する。昨日から漱石が療養中の子規を訪ねている。ガーゼを交換(おそらく床ずれの)するときにのすごい絶叫を上げたと書いてある。このあと数年で亡くなったと地の文にあった。数年。想像を絶する。