鎌倉殿の妻たち(鈴木京香、堀内敬子、宮沢りえ)が揃って自分の思惑のために夫をたきつけて謀略を巡らせているように見えて、なんか悪いのは裏で糸を引いている女みたいな描き方でいやだなあ三谷幸喜所詮男よ…とずっと観ていたのだが、彼女たちは権力の表舞台にはいられない立場上そうするしかなくてそうしてるわけで、それをさんざん見た後に政子が女性として権力を握ったとき、響くものがかなりあるかもしれないと思ったのだった。
「にがい米」観る。
「自転車泥棒」みたいな社会派のやつだと思い込んでいたのだがちょっと違った。いや社会派なのかな。シルバーナ・マンガーノを始め、女性の肉体がこれでもかと出てきて(が、田植えでする格好なのでという逃げ道がある)、泥レスまであった。
除隊兵士がペタッキそっくり。ほぼ主役の人は岩下志麻そっくり。
倉庫の米の山の上を土足で歩き回っていて、国が違えば…と思う。
貧乏で出稼ぎに来た女たちの話だが、それはそれとして衣装が皆かわいい。いろんな土地から集まっているという設定のためなのか何なのか、いろんな恰好をしている。「道」のジェルソミーナみたいなメイクをしている子もいた。
ラストは、この時代はこういうラストにしかならないんよなー、これを踏まえてこれをひっくり返すラストを、のちの世代の人びとはこさえたのよなー、と思った。
朝まで死体放置すな。