今日の相客運:良好
昼はすっかりおなじみになったファミレスへ。一番奥の二人がけが二つあるブースに案内された。幸先よし。壁側の先客はパソコン入力中のサラリーマン。入力音は控えめ。ますます結構だ。彼は私がデザートを待ってる間に退席した。問題は続く客がどう来るか。いつもの引きならサラリーマンで油断したところに音量maxおばちゃんなどが投入されて完敗となるところだが、今回は一人客の若い女性が案内されてきた。「おっ」となる。しかし着ている服がペプラム部分が広大ですべてを薙ぎ払う系の攻撃力が高いデザインであり、ここで安心するのは早計だ。他にもクチャラーの可能性、連れが後から来るパターンも、豊富な経験から容易に想定できる。
女の子は隣のおばさんの頭の中がそんなに大騒ぎとはつゆ知らず、まず運ばれたシュリンプサラダにフォークを向けた。気持ちとは裏腹に耳を澄ませる私。静かだ。ゆっくり一つずつ食べている。椅子からなだれ落ちるぐらい安心した。次に来たパスタも、大きな動きで美味しそうにもりもり食べるが食器の音はほとんどしない。よかったなあ。美味しいよなあ。食べたものがみな彼女のよき栄養となることを天に祈った。
安堵の光彩に包まれてコーヒーゼリーを食べ切ったあたりで、少し離れた席に若くてうるさい男子5人組が出現したが私の試合はとっくに終わっていた。ゆったりと会計を済ませて店を出た。
失踪された側の世界に人一人分の穴があく
失踪した側は自分以外の全部がからっぽになるのだろうか
それでも自分だけは自分についてくる