昼フレッシュネス。
カウンター席の、片づけていないトレーと缶チューハイの入ったレジ袋がのびのびと置いてある席の隣に荷物を置いた。片づけないで帰ったのだろうと思ったからだ。でもやっぱいやだなと思い直してテーブル席のほうに移り、レジに降りる途中ですれ違った男がその席の主だった。そのあと私が帰るまでずっといた。静かだったし、レジ袋の口はきっちり縛られていたのでそんなにアレな人ではないんだろうけれど。
帰り道、ビルの縁石におばあさんが座ってて、若い女性と小さい子とベビーカーがその前にいて何かしていて、店でも探しているのかなと思いながら通り過ぎたらおばあさんの額にでかめの傷ができていて、女性はその手当をしていた。救急車を呼ぶほどじゃなさそうで私が参入しなくてもな、と通り過ぎた後、ちょうど踏切が下りてきて、傷口を洗う水を買って手渡そうか?と戻ってみたらおばあさんの膝に水のペットボトルが乗ってたので、じゃあいいかとまた離れてしまったが、せめて声掛けぐらいはしてもよかったのではと、まさに「世界99」の空子じゃんと、後悔している。
退社後、プール。
今日は小さい子が多かった。上りがほぼ同時で、子供たちだけ先にロッカー室に来ていて、少し大きい(といっても低学年?)の子がもっと小さい子を一生懸命監督していた。私のロッカーの下がその子たちのロッカーで、あとから来て開けようとするときにものすごくおそるおそるという顔で「すいません」と言ってきたので、とっさに笑顔を浮かべたが安心してもらうには薄すぎたかも。
無印コラボのコームがないかとローソンへ。やっぱない。店員に聞いてみた。外国の男性だった。彼はわからなくて、レジにいた女性に聞いてくれた。彼女も外国の人だった。櫛が伝わらなくてコームと言ってもいまいちピンときていなくて、このとき自分が伝えることを放棄しかけたのを感じた。外国人だから。言ってもどうせわからないから。彼女は「あそこにあるのが全部です」と言ってくれたので、コミュニケーションは一応成立していたのだが。あとで、整理のつかない気持ちになる。
小説脳になっていると、散文的な時には流れるままにしている小さい感情をたくさん拾う。
夜、文芸ブルータスのハン・ガン「白い花」。
よかった。
なんと言っていいのかわからないよさ。
哀しみと詩情。
細花(セファ)という地名の美しさ。