役にも立たないが、書いてみる。
最初、ボサがいた。ボサボサだからボサ。ペルシャとトラじまのあいのこのような猫。
愛想はない。
去年19歳で死んだマグと世代的には同じだがますますボサボサになり、
この夏の直射日光の下でも達者な姿。
走っているところも一回見た。
飼い主はいるらしい。
しまおは数年前から我が家の前の路地に常駐するようになった。
人が来るとぬるりぬるりとすりよって甘い声を出しては、
通行人(主に女性)を骨抜きにしていたものだが、
最近愛想がないのは別の猫なのか、何かトラウマな出来事があったのか。
誰かの飼い猫で、青い首輪をしていたりしていなかったり。
年ごとに肥えて行く。
小しまおズはおととし、裏の方に住みついた。
私はその頃野菜作りに燃えていた。
プランターの置き場がねぐらのすぐそばで、朝な夕なに手入れに行くと、
やつらはぴゃっと逃げ、二メートルぐらい先で監視しているのだった。
柄がしまおにそっくりだけれど、関係は不明。
今年そのあたりには同じ柄の赤い首輪の少し太めの猫が一匹うろうろしている。
小しまおズのどちらかだと思うのだが、一匹なのが謎。
または、青も赤も両方小しまおで、
本家しまおがどこかに行ってしまったのだろうか。
ブサは今年からの新顔。
不細工だからブサ(しつれい)。
初めて見たとき、既に庭の真ん中の割れた水盤の中にどっしりと腰を下ろしていた。
「恨みます」という顔つき。
(姉から、アオクビシマオのしっぽはよじれていて、
アカクビシマオの尾はまっすぐであるというダメだしあり。)