最初キョドっていたのだが、最終的には面白かった。
帰ったらドアの前にハシリグモがいた。
開けた瞬間に私より先に走り込んで
たたきの壁面にへばりついたので、そのままにして寝る。
食うものがあればいいのだが。
先々週の土曜日に農家でもらったガーベラを玄関にいけてあって、
水に重曹を入れたからそのままでいいやと水をかえず、
しおれてからも明日処分しよう明日処分しようと日延べにしているうちに
水はオレンジ色に腐敗していたし、
ぐんにゃりとしおれたガーベラの茎に蛆が這っていた。
どうりで玄関が臭かったわけだ。
というわけで今日はマジックコバヤシさんの個展のオープニングに行ってきた。
命のないものの永遠の命と、命のあるものの命の終わり。
２枚の写真を前にしたらいくらでも哲学にふけってしまえそうではあったが、
マジックさんはたいへん人気者で会場はたいへんにぎやかで、
それどころではなかった。
玄関の腐敗したガーベラを見て、これぐらい容赦なく朽ちさせることも
できたはずだけれどもそうしないのはマジックさんのさじ加減だなあと思った。
私はつい振り切れているものに「おおっ」と食いついてしまう。
自分の感性のザルぶりを突き付けられているようでもあった。
ほか、女学生からのセクハラ案件と、グーで殴り事件と、
狛江および渋谷のおいしい餃子屋情報。
