今日も暑いぞ、晴れ

表参道へ行く。HBギャラリー。村田さんがバイトでスタッフしていた。
青山ブックセンターで物色する。やはり二子玉川とは品ぞろえが違う。
ゴミの雑誌と、安倍公房の「箱男」を買う。「箱男」はヤバい本コーナーにあった。
西川美和さんの新刊がとてもよい。大切に作られたのだと思う。
西荻窪の雑貨屋のエッセイ集もよいたたずまい。自分より9歳も年下の人間が、明後日の方向を向いて達観したことをつぶやいてため息をつくみたいなことを得々と書いているのに「うう」となる。


「赤崎水曜日郵便局」。
熊本の廃校になった小学校に、水曜日のできごとを書いて送る。すると、無作為に選ばれた他の誰かの水曜日の手紙が自分あてに届く。
数千通の中から抜粋したものをまとめた本。素晴らしいなあ。
この企画を知って更に手紙を書いて出した人のもの、という点ですでにある程度の層に絞られてはいるだろう。逆にそうではない人々の手紙のことに思いを馳せたりもした。
よい内容だけではなくて、私は一生親と妹を許さないだろうという、苦しみの真っただ中からの手紙もある。
文面が若々しい人は50代でも60代でも80代でもいて、20代でも老成したようなことを書く人もいて。10代のこじらせてひねくり回した手紙もあって。

赤崎水曜日郵便局

赤崎水曜日郵便局