春だけど、曇り

芽が吹いてるし花が咲いてるし、どうしよう(どうもしない(だがどうしよう))みたいな、つまりは少し頭がおかしいような気持ち。

 

冬のときにジャクリーヌ・デュプレの剪定枝を手近なプランターの土にただぶっ刺してあったものが1本だけ生き残っており、今日なにかのはずみで手があたったか、別のタイミングで既になのか、とにかく倒れていて切り口にカルスが出来ていた。

指南書なんかでは茎の切り口からばい菌が入らないように清潔で栄養のない用土に挿せと書いてあるが、それはつまり確立を限りなく100%に近づけるためであって、生きるやつは生きるということなんだな。

赤毛のアン」の終わりのほうで、アンが家のバラの小枝をマシュウの墓の前にただぶっ刺したのを見て驚いたけど、あのバラも生き延びただろうか。マシュウの親がスコットランドから移民のときに持ってきたというバラだが、考えてみるとはるばる何か月もの旅の間に船の上で生き延びさせたわけで、すごいことだ。

小さいスリット鉢にバラ用の土を入れてそこに挿しなおした。逆にこれで枯れるだろうか。

 

 

魚屋で立派な真鰺を3匹買う。抜いたわたを別にもらってきたが、全猫またぐ。うぬ…。

 ショーケースの上に、近所の小学校産のレンゲが活けてあった。

わたぬきを待っている間におばあさんとおじさんが来る。おばあさんは一人暮らしらしく、はんぺんを買って食べ方を店の奥さんに聞く。いくつか提案されて最後に海苔もいいですよと言われ、「あたし海苔は嫌いなのよ」と返していて強かった。

そのあとに来たのはたぶん商店街の仲間で、香典返しを配っている様子であった。

そういう付き合いのある、町。