暑くない暑くない、晴れ

いよいよ子ガエルの最終組が巣立ちの様子。

 

昼、2車線道路から住宅街に坂を上っていく一方通行の道の、歩道の白線の上で中年の男がしりもちをつく形でへたりこんでいた。髪はぼさぼさで、ポロシャツかTシャツにジーパンで、手ぶらで、傍らにはストロングゼロのロング缶。何とは言えないがフルコンボ感がすごい。具合が悪い可能性があるから声をかけた方がいいのだろうか、しかしこっちは女性、ちょっとな、抵抗があるな、と迷いつつ通り過ぎた。

一方で、この人はいずれ無敵の人になってしまうかもしれない。ここで(誰かが)差し伸べた手の一本がその道を救うかもしれない。とも思う。

少し先に交番があるので、具合の悪そうな人がいるというテイでお巡りさんに託すことも考えられた。でもお巡りさんが私の言ったことをそのまま受け止めて、当人を心配して行ってくれたとして、まあ最初の印象としては本人はそうは捉えまい、誰かしらに通報されたと感じるだろう。つまり傷つくだろう。そのあとに何かやりとりがあったとしても、最初についた傷は揺るがないだろう。と思うとお巡りさんに行ってもらうのはいい手ではない。

ともあれこれだけ考えた挙句、何もしなかった。