爽快、晴れ

夜、電車の一番前に乗っていたとき。
3歳から4歳ぐらいの男の子がお父さんに抱き上げてもらって
運転席の窓から外をずっと見ていた。
お父さんとなんかしゃべりながら。
本を読んでいたので内容は聞いてない。
電車が降りる駅について下におろしてもらったあと、
「あーおもしろかった」
と言った声が妙にテンションが低くて感情がこもっていなくて、
聞いているこっちが面白かった。
犬が星見た」の銭高老人の口癖だった「あーあ、おもしろっ」も
こんなニュアンスだったのかもしれない。