玉川花火大会。
毎年誰か呼べばよかったかなと思うが翌年には忘れている。
横目で見ながらショッピングセンターへ向かう。途中のレストランでは花火の轟音をよそにふつうに食事をとっている人々もいる。晴れがましく花火を目指す人々ばかりが目に入って、世の中の人がみんな花火を見たがっているしそれが普通のように思われるけれども、そうではない人たちも一定数はいる。
インド料理屋の店員が5人ぐらい交差点に出て花火見物をしていた。店はどうなっているのだろう。
ショッピングセンターへ向かう坂道は花火見物の人ですずなり。開始直前までスコールのような雨が降っていたせいか、人出はそんなでもない。
山道具屋でヘッドライトと熊よけの鈴を買う。会計を終えて出るとちょうどフィナーレの大盤振る舞いが最高潮に達したところだった。花火が消えて空に煙だけがたなびき始めると、昔からの近隣住民らしいグループがせいせいしたような声で「やれやれ今年も無事終わりました」「来年もよろしくお願いします」などと挨拶し合っていた。