午後にJの街に行く。
地下にある郵便局の入り口で。階段の一番下に、杖を突いてゆっくりゆっくり上ってくる老婆がいた。ドアを開けて待ってみたが「ものすごく遅いので」と辞退するのでそのまま郵便局に入った。やはり気になって2分後出てみると、折り返した踊り場の上の方からドアの開くカチャンという音がした。ちょっと遅かった。
駅前で。目の前で老婆がとつぜん転倒。すぐそばを歩いていたおばさんたちが一斉に駆け寄って助け起こす。
その横を通り抜けて50メートルほど、老人用バイクに乗った老婆がすいーと追い越して行った。
ぜんぶ別の人。
なんだか、どこを見ても老人だらけだ。もうそういう時代なのか。
と思った日。
会社の帰りに踏切で。向こう側に自転車に乗った若いお母さん+幼児という二組がいて、踏切が上がったとたんに片方に載った女の子が「イヤだー!!」「イヤだ!」「イヤ!」と決然と叫び始めた。お母さんは笑いながら「ごめんごめん」と言っている。すれ違ってもずっと叫び声が聞こえていた。
図書館から出て実家に向かっていると、向かいから走ってきたやはりママチャリ母子の子供が子供特有の独特の波打つ泣き声を轟かせていた。
老人が印象的だった日の夜に、大声を出す子供に久しぶりかつ立て続けに2回遭遇した。
場所によるのかな。