月刊スタッフアドバイザー24年6月号表紙絵

月刊スタッフアドバイザー6月号。
梅雨。

これは最初エッシャーの「球を持つ手」を参考にして雨の水滴を
超クローズアップしたというラフを出しまして。
けど実力的に無理っぽかった。
そこに編集さんからカーブミラーにしてくださいという注文が。
結果的にこうなって、個人的にとても気に入ってしまった。
初めて自分の絵をiPhoneの待ち受けにしたぐらい。

また、松本太洋の「Sunny」を読んで、
風景の描き方など大変衝撃を受けた直後に書いたため、
読んだ後なのが丸わかりの絵になったと自分では思う。


歪んだ面に映る世界は不思議ですね。
車の窓なんかも。
色も現実より濃く鮮やかになっている気がする。
雨の日も、世界がそんな風に変わると思う。
フランス映画「ディーバ」で、
車のミラーの球面部分を超クローズアップで撮ったシーンがあり、
映りこんだ夜明けの灯台のある海辺の風景が
ものすごく美しかったのを覚えています。