南三陸町ボランティアバスツアー

南三陸町ボランティアバスツアー。
金曜夜に出発し、土日作業。
大学生中心の39名。主催も大学3年生の青年。
去年から何回もボランティアバスツアーを企画している。



作業内容は、津波がぜんぶさらってしまった住居跡の草刈りとがれき撤去。
一日目の場所は二人の世帯で一人は亡くなり、一人は行方不明となり、
手入れする人がいないままなのを近隣の住人が見かねて依頼をしてきたとのこと。



がれき撤去というが、可能な限り更地に戻そうとする作業と感じた。
大きながれきは既に片づけられて山になっていた。
みんな地面に這いつくばり、わずかなプラスチック片も逃さずキャッチ。
草はぼうぼう。がれきの発泡スチロールに根っこが食い込んでいる。



昨日は土くれの中から、名刺の入った財布を掘り出した。

昨日も今日も、私たちが作業した現場で小さなお骨が一つずつ見つかり、
人のものかどうか鑑定にかけられるとのこと。
(のちほど、鶏の骨だったとお知らせ。近くに養鶏所があった由)


遺体捜索がまだ続けられていることをあまり知らなかった。
自衛隊や地元自治体か折に触れて大規模にやっているな、ぐらいに思っていた。
前回のこのバスツアーでは、大川小の子供達を主に捜索したとのこと。
遺族の人たちが少しでも納得できるように徹底的にやろうとしている民間の動きがあると知った。
大規模な一斉捜索を計画している人の説明も聞く。



去年の五月に大船渡の炊き出しを手伝ったとき、
炊き出しの配達先の避難所だった神社のそばを通った。
周りの風景がほとんど変わっていなかった。
神社のところだけ急に高く崖になっていて、その周り一帯が更地。



張り切りすぎて老骨の腰が泣く。
若者たちがこんなにたくさん参加してがんばっているなら、
中年はもっと他にできることを見つけるのがいいかもなあと思った。
他にできることが思いつかなかったので参加したわけだけれとも。
草刈りは燃えたけれども。