オンリーラヴァーズレフトアライヴ

部屋の玄関の靴脱ぎ場はとても狭くて明かりは部屋か外の街灯からという場所で、そこに更に寒さ対策としてニットの端切れを縫い合わせたのれんをかけて暗さが増した。
今日の夕方4時ごろ出かけようとして玄関で部屋の電気を消したところ暗さに弱い老眼もあいまって、くるぶしから下が闇の井戸のようになってしばらく見とれた。
そんな闇の井戸をどこまでもどこまでも果てしなく降りて行くような、そんな映画。
遠い耳鳴りのような不安感。
それをかき消す恍惚感。