風はある、晴れ

昼、実家。
父がそばを茹でる。


夜、病院。周辺でまた少し迷うし、帰り道は野沢のあたりがトラップだらけ。
母は部屋で食事を終えたところ。入院について忘れてしまった時のために私が書いて枕元の棚に貼った紙を、首を捻じ曲げて読んでいた。
どこも悪くないのでなんでいつまでもいなければいけないのかと釈然としない顔。
記憶はどんどん飛んでいる。O病院のことなどもおそらく。帰れば戻るものだろうか。
帰ると、父が食事をしながらテレビを見ていた。
すずはまた少し咳が増えた。
しばらくして姉も戻る。
ルパン三世カリオストロの城」を観る。テレビでやるたびにありがたがって観てしまうのはなぜだろうか。
ルパンが撃たれて死の瀬戸際から意識を取り戻したときに記憶が混乱している描写があり、みんなそうなんだなあと思った。
「anone」も観る。「あのときのあれ」など、ちょっとやり過ぎ感が感じられたりもするがやっぱりすごい。それを演じる役者がまたすごい。広瀬すずは「海街diary」でも思ったが演技がうまいとは思えない。見た目は完璧。
心の邪悪なやつをとことん邪悪に描くよなあこの人は、と思う。そういうところは宮部みゆきに通じる。


深夜、階下から「ピョル」と聞こえたので行ってみると、すずが廊下に締めだされていた(正しくはキッチン側の引き戸は空いていたので入ろうと思えば入れたのだが)。寝つくまで横にいる。
「おらおらでひどりいぐも」を読んでみる。いまいち頭に入ってこない。