土曜日に、鶏の骨まで食べられる唐揚げ屋で力いっぱい骨を咀嚼したはずみで舌をかじり、それが癒えないまま悪化してきた。
なるべく電話に出ない。


「ぼくらが漁師だったころ」読んでいる。どこかで、アフリカの「カラマーゾフの兄弟」と書いてあった。そんな感じ。きょうだいとは、一緒の環境でずっと生まれて育ったとしても、まったく個別のなにものか。


久々にパンを焼く。直島の方。
しばらくあまり面倒を見ていなくて臭いが変になってきたのを昨夜2時間おきに3回ぐらいリフレッシュしてから仕込み、実家に持って来て冷蔵庫で更に24時間。
焼いたらモリモリ膨らんでしっとりふかふかのパンになった。


母も姉も寝てから父が降りてきて、母が老人用カートを求めているが、買えるところはあるだろうかと聞いてきた。
町でカートを押すおばあさん(そういえばカートを押しているおじいさんを見かけたことがない)を目にしては、いつか母もああなるのかとさびしい気持ちになったりしていた。
詳しい人に相談してみてはとケアマネージャーを持ち出すと、ケアマネージャーに頼り切ってもよくないと今日の新聞記事を見せてきた。ケアマネージャーになんでもやらせすぎる状態に警鐘を鳴らす記事。
相談するだけならいいのではないか。
父は父で、何かの不安があるのかも知れない。
風呂に浸かりながら人はみんな不安だと思った。