紅葉したなあと思う間もなく地面は一面の落ち葉。雨が降らず乾いているので踏まれて粉々になっていく。
この時期、ゴミの日には落ち葉がぱんぱんに詰まったゴミ袋がいくつも積みあがっている。不自然な光景だなあと思う。それは私がたき火し放題の時代に育ったからだろう。
たき火許可ゾーンが出来たらいいのに。
いつも次の作品がすごく楽しみな舞台作家が何人かいる。
そのうちの一人、もっとも攻めていて舞台を見ることについて突き付けてくる人が、癌で入院中であまりよくないことを知った。
闘病日記のようなものをnoteで始めていた。見出しを見たときはちょっとした小ネタにできるような病気で現在回復中ぐらいかと思っていたので衝撃を受けた。
自分と自分を取り巻く状況についていつものように淡々と綴り淡々と面白がっていた。
この人の作るものは、舞台と客席を隔てる透明な壁を越えて来ないかというアジテーションを感じることが多くて、しかし越える勇気はなく今まで来てしまった。アラーキーとハグするチャンスを逃したのと同じように。後悔先に立たずだ。アラーキーも癌だなあ。