あたたかい、曇り

シクラメン復活す。


マームとジプシー版「ロミオとジュリエット」を観に行く。
ロミオを青柳いづみさんがやっている。若い女性がやることによって、感情の純粋さが鋭利になったと感じた。
翻るドレスの裾。ローザスのダンスを思いだした。
最後やはりあの大災害に収斂した。それでいいのだろうかという気が少しした。大地震とニガヨモギは本当に原作にあるのだろうか。
パリス視点の作品も世界のどこかではあったろうか。



帰りの電車で、目の前に立ったわりとかわいいキラキラ系の女子大生二人が、共通の友人に最近できた彼氏の悪口をものすごい勢いそして大声で3駅分。
というかその友達Mみちゃんの悪口。前の彼氏と別れて一週間で新しい彼氏とラブラブのインスタ。「女性が選ぶ、SNSでイラッとする女性の投稿」という趣旨のWeb記事を読んだばかりだったが、まさにそれ、だった。
毎朝バスの後ろで人目もはばからずいちゃいちゃするので、わざと音漏れさせて男女が別れる曲を聞いた。彼氏も彼氏で、朝のバスからMみちゃんの腰に手を回してベタベタしている。顔が超きもい。前の彼氏はすごいかっこよかったのに。
登場人物のうち、共感できる人が一人もいない。若い一般女子の闇をこれでもかと浴びた思いで、降りて速攻コンビニに行ってビールをしこたま買った。
極端な若者という点では、ロミオとジュリエットと通じると言えなくもない。
合コンでは絶対に料理を取り分けるタイプだな。