ぬるい、晴れ

昼休みに入ってから電話すると母が出て、何か食べているか聞くと何もないとの返事。おそらく父は寝ていると思い帰る。父は起きて料理を始めるところだった。

あとは任せて、自分はパン屋でパン買って会社で食べる。

美味しいパンだ。罪悪感はあるが、3人分を買うのには無理がある。

 

午後、姉が帰ってちょろちょろLINEにて報告あり。

晩飯について白紙、自分は疲れていて何もできない、と退社直前に来る。

作るつもりではいたが、ずっしりと気分が重くなる。

状況だけ言ってきて頼むことはせず、判断をこちらに投げるのがいやなのだなあと思う。

帰る道中、両親が買い物に出たとLINEが来て、しかし帰ったら父の財布がなくなって探している最中だった。姉はキレる気力も尽きたのか、キレないようにがんばっているのか、弱弱しく二階へ去る。

私はなくなった車検証を探したりディーラーに電話したり(定休日だった…)して手助けせず。そのうち父が自分の椅子の下から発見していた。

昼のうどん汁の残りを晩飯に流用しようとする父。財布をなくしたことなどに負い目があるのか、いつもよりいろいろやろうとしている。梅干しと海苔を入れてまぜご飯を作り、更にお茶パックを一人一つずつ小どんぶりに入れ始めたが、一つでティーポット一杯分取れるお茶である。そこでイラっとして声を荒げてしまった。荒げたところで相手はしょんぼりするし、いい気分には到底ならない。かつて私(や母やほかのきょうだい)に声を荒げたあと、父はどんな気分だったろうか。

味をつけて冷凍してあった鶏肉を焼く。

汁はパクチーが入っていて、生のパクチーは好きだがこのスープに溶けだした味は本当に苦手だ。ほとんど残す。

わりとお通夜のような夕食になった。

 

部屋に帰る。一週間以上経っている。

道中、iPhoneが急にブラックアウトして戻らず、超自然の力を感じる。

 

 

池間由布子さんを久々にTwitterで検索してみたら、新譜が出たばかりだった。

前に少しだけ話したことのあるイラストレーターとユニットを組んでもいた。あまり好きではないなあと思った人だったので、気持ちがブスブスとくすぶる。でも絵は素晴らしい。

毎度のことだが自分は…となる。

ネガティヴな日だ。

とっとと寝る。

 

 

シロクロはすっかり懐いてきて、帰ると出迎えるし、出発するときは出てきて母の足元で見送っている。