会社休む。
Bちゃん結婚式で目黒の結婚式場へ。
年齢が年齢だし、入籍してだいぶたつし、
本人の性格もあるし、全然平常心だったのに、
チャペルでご両親と一緒に入場してきた
姿を見たら泣けてしまった。
20年近いつきあいの間に、相手についての物語が
自分の中に根をおろしてしっかり育っていた
ということかな、と思った。
一日休みにしたので午後は三菱一号館の
オートクチュール展を見に行くことにしていた。
12時すぎに式が終わり、そのままどこかで昼を食べて
直接向かおうかとも思ったが、服と靴の機動力が
著しく低いので一度部屋に帰って着替えて
ついでに冬物の衣類をかついで
クリーニング屋に向かう路上で
近所に住んでいるAさんとばったり会った。
偶然を喜びつつ一緒にとんかつを食べる。
とんかつ屋を出たら目の前が別のクリーニング屋だった。
入ったときは気づかなかった。
ものは試しでここに出すことにしてAさんと別れる。
この駅の最寄に住まいして3件目、
いちばん感じのいいクリーニング屋だった。
三菱一号館は奥様たちでわりとにぎわっていた。
一室だけあった撮影可の部屋では、
レンズフードを付けた一眼レフで
バシバシ撮っている若い女性が何人かいた。
学生さんかな。
展示の最後は、デザイナーや職人の手だけをアップで写した写真。
粋だ。
シャネルの手とランバンの手の違い。
というか、ランバンが女性だったとは初めて知った。
紳士服のイメージだったから。
宇野維正「1998年の宇多田ヒカル」を読み始める。
「おたくの精神史」とかぶる部分があって
(80年代のアイドルについてなど)、
重層的に見られて面白い。
80年代アイドルといえば、先日買った小泉今日子の
「黄色いマンション、黒い猫」でその頃のことについて
アイドルだった当事者の側から書いているから、
ますます立体的になって面白い。
文化をただ消費することと、血肉にしてその後に
つなげていくこととについて考えるなど。
プロフィールを見たら著者は私と同じ年だった。
中高生の頃に渋谷のタワレコに通い倒して
いたと書いてある。
その頃私は渋谷の東急文化会館にあった
アニメイトと三省堂に通い倒していたなあ。