寝るだけ寝る。12時近くまで。
布団の中でフォークナーと村上春樹の「納屋を焼く」。
フォークナーは初めて読んだが、いいなあ。途中、20年後に少年がこのことを回送する記述があり、ものすごくささやかな救い。馬で駆けていく大佐と、夜空を汚していく煙の描写がものすごく絵画的。
村上春樹は相変わらず。
フォークナーと「バーニング」には怒りがあったが、村上春樹のにはない。
村上版の主人公は結婚していて、「バーニング」の主人公はフリーターの若者で、そこも違う。村上版は底に腐臭が漂っている。
ずっと部屋にいる。仕事する。
外の空がみるみる美しくなって、川べりまで見に行こうかとぐずぐずしているうちにとっぷり暮れた。それからスーパーに買い物に出た。
納得行く絵が描けた気がする。