この調子で頼む、くもり

ユーロスペースで「由宇子の天秤」。

LOOP使いたかったけどまた時間が足りなくて横目に見て劇場へ。乗ってる人を一人見た。自前のスケーターに乗ってる人も一人。

映画は緊迫したまま最後まで行った。

↓ややネタバレ

「空白」に続いて、孤独な少女が海辺ではない道を疾走し、そして車にはねられる。

たまたまだろうか。不思議な一致だ。

近頃の風潮で、レイプ展開を控えた結果なのかもしれない。でも映画が始まる前にされてるけどレイプ。

にしてもフィクションを作る人は、主にそれは男、は、少女を加害される存在として描く。物語の起爆剤として人為的にせよ偶発的にせよ害されるのはほとんどが少女であって、少年ではない。

そしてまた少女と性的なことをセットにしている。

 

物語は詰み、更に詰み、と由宇子がどんどん追い込まれていくが、終盤でまさかの罪そんなに重くないかも?ときてからの、事故。

最後、引き返した由宇子のなけなしの誠実。

全員が少しずつ非難されるべきというか褒められたものじゃない部分がある。カメラマン及び塾のギャル以外の、ちゃんとセリフのある登場人物がみんなそう描写されている。善人はそういないんだよなあ。私たちみんな少しずつ悪い。