Iとアーティゾン美術館へ。ほぼ収蔵品で構成されているとはいえ、1200円は今日日破格。展示はフロアごとに三つあるが、疲れない程度のボリュームだった。毛利悠子、人を描く、マティス。満喫。
筆でギャギャっと描いた梅の木の屏風絵を見て「自分でも描けると思うでしょ」とIが言ってくれて、ちょっと得意になる。が、あとで、本当にそのレベルだという意味だと受け取ったことを少し恥じる。いや本当にそう思ってくれているかもしれないけれど、それはそれとして。
シャネルネクサスホールと資生堂ギャラリーも梯子する。ネクサスホールのはあまり感心しなかった。資生堂ギャラリーは渡辺志桜里。入口の水のバクテリアたっぷりの匂いがすごい。空気は大丈夫かと心配になる。(バクテリア以外は)生き物はいないねと言っていたら、一番奥のたいらな水槽に金魚が何匹もいた。謎に私の方に寄ってきた。
途中、月光荘でスケッチブックなど買う。入ったとき店員の女性に一瞬間があったが、閉店時間を過ぎていたのだった。しかも20分も。「大丈夫です」と足元を片付けてくれたり、解説してくれたりした。感激する。携帯用の筆洗と水筆も買う。
コリドー街へ。日曜の夜なのにどこも結構人が入っていた。Iの調べた餃子屋に行ったら開いていなかった。有楽町店も電話しても出ず、並びの香港料理屋で食べた。揚げ豆腐が未知の感じで美味かった。
Iの先生業一日目の話など。
帰って、ピアノ練習して、石川直樹の14座ドキュメンタリー。
ピアノはできるまでやり続けているができないので永遠にやってしまう。ピアノは出る音が決まっているから、私程度が弾いても十分美しい音が鳴るところがいい。
昔の知り合いとバンドをやっていた超絶ピアノが上手い女性が、ある人の結婚パーティーで頼まれて会場のグランドピアノで一曲披露したが、それが終わっても永遠に弾き続けていて(超絶うまいからこっちは大歓迎)、「あの人はピアノを弾けていれば幸せ」と仲間に言われていたのとか、「バグダット・カフェ」の息子も母親に怒鳴られてもはたかれても永遠にピアノを弾いていたのとか、ちょっとわかる気がした。
まあ消しゲーを永遠にやるより超絶遥かにいい。
あと、りんご描く。もはやりんごの形ではないのに、依然としてりんごである。