涼しいかな、晴れ

百合は開く寸前。ザクロは一つ一つ順番に花が開いている。

早めに起きてパンを仕込んで焼く。型とオーブンに対して生地が多いなあとは思いつつ構わず焼いたらやはり膨らみすぎて天井にくっついた。それを横に倒そうとして熱源に生地が触れ、昨日に引き続き炎上。なんとか横にして、消火。

焼いている間にドクダミを抜いたりして余裕かと思えたがいつもの出勤時間までに焼きあがらず、ままよと焼きあがるまで待ってから出る。

どうせならと弁当スープも用意する。

生活が手段ではなく目的になっている。しかしそれでは食っていけない。

ミランダ・ジュライ「最初の悪い男」読み始めたら面白い。岸本佐知子さんの訳は相変わらず最高だ。

 

Amazonで取り寄せた折り畳み式のビデを試してみる。だいぶ水をこぼしたが結構よい。 

 

 

Twitterで人気の人が、上っ面の会話だけで生きるな人生は短いぞ、といったことを言っていて、ああ上っ面の会話だけでやり過ごしてきて私の今があるなとぐさりときた。

Dさんが何年も前に貸してくれた「その夜の侍」を観る。前知識を全然入れないで見たので、まず時代劇だと思ったら現代だったのでタイムスリップものかな?と思ったら時代劇は全然関係なく終わった。

状況もそれぞれのやっていることもひどいしみんな汗にまみれているし堺雅人は工場で働いているし泥まみれになるし、しかし不思議と汚らしい感じがしないのが謎。谷村美月は理不尽にヤられるがそのシーンはない。それはそれぞれがそれぞれの心とあんまり関わりなくしているからだろうか。というのは上っ面と通じるところがあるかもしれない。誰の言葉も行動も、誰にもあまり影響を及ぼさないように感じた。だからこそ最後の泥まみれの乱闘シーンが大事なのか。

特典映像の舞台挨拶も観る。司会のお姉さんはうわっ滑りで痛々しいほどだ。役者として舞台に立っている人たちはすごい人たちなわけで、彼女はその場に立つ才能とかないから司会をやってんだと思うと、ある意味これは残酷だ。彼女に対して新井浩文はいら立ちを隠さず質問につっかかり、あーこの人ならああいうことはするね、と思った。

ものすごく気まずいスナックのシーンは「葛城事件」でもあったな。好きなのか。

 そしてコンビニ弁当の存在の大きさ。

 

「人間臨終図鑑」を漫画で読む漫画を買ってあったのを改めて読む。話の運び方が本の雑誌で連載をしていた吉野朔美の語り口をほうふつとさせる。仲が良かったとかアシスタントだったとか大好きだとか、だろうか。

ねっとり、雨のち曇り

帰りに実家に寄る。いつもならこの時間は料理をしている父は寝ていた。少し心配だが部屋。

先週謎の不在通知が来ていたヤマトの荷物を待って、受け取る。ビジネスメンバーズの開通通知だった。ややモヤっとする。

「貴族の階段」を読み終える。なんだか面白かった。徳川さまが東北弁でおどけてしゃべるところがすさまじくてよかった。百合子さんがこれを読んでなんと言ったのかなあと思う。兄と友はやっぱり死んだ。別々に死んだ。

日曜出がけに仕込んだパン生地は当然ながらダレダレになっていて、三分の一をピザっぽくして、残りは種として再び仕込んだ。

ピザを焼く途中、焼き加減を均一にしようとストーンを回してみながら「こういう余計なことをして台無しにすることが多いな」と思った瞬間オーブンシートが熱源に触れて火が付いた。案の定だ。

燃えた灰と炭を処分して焼き直し、Netflixで「夢をあたえる」を見ながら食べる。ものすごく面白かった。というか小松菜奈が素晴らしい。「渇き。」では「また見た目だけのかわいこちゃんをごり押しで入れてきたな」と思ったことを反省した。母親役の菊地凛子も素晴らしい。イカれたADがいい味わい。

寒いぐらいだ、雨のち曇り

横須賀美術館にスケール展を見に行く。ぐずぐずしていたら2時を回ってしまった。2時間かかる。

向かううちに、モヤモヤと堆積していたものが晴れてきて不思議。

展示は面白かった。

所蔵品もよかった。

ミニチュアハウスの映画館のところに職員だろうかおばさんがいて、中を照らすための懐中電灯を渡したりして、いろいろ教えてくれていた。私のほかに一人で来ていた女性(この人も先日と同じくTMさんに雰囲気が似ている)とが、中を照らしては盛り上がった。その女性とは当然ながら回るペースがだいたい一緒だった。谷内六郎館に行く途中のカフェの前に立ってメニューをじっくり見ていて、私もカフェで休もうかと思っていたので、ここで声をかけて一緒にお茶でもしたら新しい友情が生まれるような気もして、小説とかだとそういうことがあるな、と思い、彼女も同じようなことを思ったのかこっちをちょっと気にするそぶりを見せたが、なんとなく素通りして谷内六郎館に入ってしまった。日々こうやって、何かが始まるきっかけをやり過ごしてしまっている。

谷内六郎の原画は初めてか2回目ぐらいで、週刊新潮の表紙で見るよりも色が考えて選ばれていて、特に空の感じがそれぞれに違って、とてもよかった。文章も人柄が出ていてよかった。

見ているうちに閉館時間になり、出たら先ほどの女性はテラス席でまだ食事中だった。

私もカップルのいるテーブルを挟んだテラス席でお茶をした。正面はクローバーが点々と生えた芝生の広場の向こうに横須賀の海。天気が良かったら最高だろう。風があって寒かった。

 

 

実家へ。

「いだてん」を見ながら夕食を食べていたら、弟一家が車を返しに帰ってきた。谷川岳の方に一泊で登山していたとのこと。甥っ子の目が疲れからか死んでいた。

 

ムッシムシ、雨

松陰神社前ノストスブックスの彦坂木版工房の個展。

原画素晴らしい。男女のユニットだが男性のほうが店頭に立っていて、話をしてくれた。私の前にも散歩の途中で立ち寄った若い女の子二人組にとても丁寧に大きな声で説明をしていた。実際に作家ですごい才能があるのは女性の方だと思うが、社交は苦手らしい。役割分担がはっきりしていて100%オレンジのようだ。

普段はこうやって作家として展示販売することはほとんどなく、イラストレーターの仕事がメインだそうだ。

作品集購入。

 

 

トム・サックス展見に行く。到着が5時20分ごろで、40分から映像上映が始まるというので急いで展示を見た。急いで見て十分な展示だった。入り口のところが素材の匂いだろう、すごい濃厚な臭いが充満していてキツイ。

全然知らない作家だったが、様々なブランドとコラボなどしていて、おしゃれ界隈では人気が高いのだろう、おしゃれ若者人口高し。というかオペラシティはいつもそんな感じか。

映像は面白かったが、なんだかお金持ちの遊びを見せられているような気持になった。

按田餃子で夕食。

風はさわやか、晴れ時々曇り

暇な日。

メールソフトが立ち上がっていないことに昨日から気づいていなかった。

私が席を立った隙にMりんからのメモが置いてあり、昨日から何度もメールが来ていたことをようやく知る。よりによって。

彼女が帰った後、ロッカーに向かって済まぬと手を合わせた。

あれこれと腹の中で言い訳をして自分を許したがる部分がある。しかし私が悪い。

 

 

部屋に歩いて帰る。

梅干し、ひっくり返ってはいなかった。

2階の住人は相変わらずミシミシギシギシと音を立てて移動する。常にこれはつらい。でも不動産屋に言ってこじれるのもいやだ。引っ越すのも、庭がもったいない。もういっそ霊だと思ってしまえばいいかもしれない。

など、悶々とする。

片付けをする。

9時ごろようやく空腹を感じて食事の用意をする気になった。

2016年賞味期限の開封済みのザーサイ、四日前に作ったキャベツのナムル、三日前に作った大根の塩こうじ漬け、1か月以上前に作ったたれ。いずれも不安要素たっぷりだ。

案の定、2時ごろに腹痛が来る。そのまま寝ていると、動揺がどんどん下へ向かっていき、異常な物体を体が大急ぎで排出しようとしているのがよくわかった。

3時トイレ行く。お百草飲んで寝る。

風さわやか、晴れ

梅干しの講習会というやつに行く。

知り合いにしゃべり方も見た感じも行動の様子もそっくりの人がいた。

人間のパターン…。

参加者の雰囲気がよかった。

持って行った瓶は不適だったし、ノートと筆入れを忘れて連絡が来てしまった。

渋谷まで歩いて、更に池尻大橋まで歩いた。バス停1つ分余計に歩いたことで、少し焦ることになった。

いろいろ失敗だ。

部屋に戻り、あれこれ駆使して重しをして就寝。