長かった。
3時間。
ダンス作品にしては、そしてこのカンパニーの体の酷使加減からしたらとんでもない長さ。


しかし観ていて少し心が離れてしまった。
休憩後、第2部で育世さんの立っている姿を見るだけで
胸がいっぱいになりはしたのだが。


観客の我々のことを、意識のうちに入れた舞台だった。
それはBATIKの誠実さだったと思う。
けれど観客など無視して、どこか遠くあるいは別の世界から
得体の知れない何かを引きずり出して来てくれるのを
期待して観に行っている私だった。
差し出してくれたものを受け取ることができなかった。
残念だった。



使われていた絵は誰が描いたんだろうなあ。