高校の時の友達Aちゃんの家に車で遊びに行く。
千葉。
いつものごとく超遅刻。
ガソリンの残りが乏しくなって、
次のPAで補給しようと思ったらPAがない。
走っても走ってもない。
ついに補給ランプがついてもない。
脂汗をかく。
西原理恵子が、ランプがついてからどこまで
走れるか学生時代に試していたという
話をしていたのを思い出す。
高速を降りて補給した。
2時間遅刻で到着。
栄養士をしているAちゃんの手料理をごちそうになる。
菜の花。
車でちょっと行ったところの川村記念美術館の庭を散策する。
Aちゃんはちょいちょいぼんやりしに来るそうだ。
菖蒲池をつぶして、けったいなオブジェを並べたバラ園が作りかけ。
ガチョウにちょっかいを出し、コートの袖をがっぷり噛まれる。
獰猛なのを知ってるから私はうかつに近寄らない、とAちゃん。
くちばしが歯の形にぎざぎざしているのを知る。


途中、別の友達から映画の誘いがきたので、
忘年会に行くAちゃんと夕方わかれて
実家に車を返却し、新宿へ。
「犬と猫と人間と2」
震災のとき、そしてその後の動物たちは
どうだったかというドキュメンタリー。
自分の中から震災が消え始めていることを実感する。
買ったパンフレットを帰ってから見たら、
東北に縁のある人が撮ったのだった。
なにかつながりがないと、
続けてかかわっていくことは難しいと思う。
こういう映画で安く泣いてしまうのは
(映画が安いという意味ではない)
よくないと思いがまんしつつも涙が止まらない。
千葉のPAで手拭いを落としてきたので
子供のころのように袖でぬぐった。

観終わって、焼肉食べつつしゃべる。
私はこうやってつべこべ考えるだけだが、
友達は何か世の中に働きかけていこうとしている。
尊敬する。