寒いが(外)暑い(室内)、結局晴れ

六本木でDさんとK子氏とランチ。

またも遅刻。Dさんの返信にいい加減呆れている様子がにじむ。

別れて、21_21の㊙︎展。じっくり見る。いいなーかっこいいなーと思ったのが二人とも女性だった。

原研哉だったか、1年間2分冊の自作ダイアリー(さすが私家版ではなくプロダクトだ)をずらりと並べてあって、2011年の5月のある日の死者・行方不明者を5×5の赤い点で延々と記したページが開いておいてあった。横にあったキャプションには途中から祈祷?のような気持ちで打っていた、と書いてあった。点の一つ一つがほんとうに苦しみもがく一人一人の人間のように思えて、しばらくそこから動けなかった。

なにか大きな出来事が起きたとき、それに遭遇した人がその人なりの当事者として傍観者としての心の動きを何かやむにやまれず形にしたものが、世界に無数にあるのだと思った。

 

カルティエ展もNEW jewerlyも間に合わないので一直線に吉祥寺。ヨドバシでマウス買おうとするが、念のために店員に聞いてみると現行機種はもう私のMacでは使えないことがわかった。手ぶらで出る。

歩いて三鷹

途中、若い日本人男性が同じく若いだいぶ具合の悪そうな西洋人男性をなんとか歩かせながら2車線の道路を渡るのを目撃。

意識が半分ないみたいな感じで、あとから西洋人の彼女か奥さんらしき日本人の女性も追いついて、二人いるなら大丈夫かなと通り過ぎたが女性が荷物をたくさん持っていたのでやっぱり引き返して声をかけた。足を持って路肩に寝かすのを手伝った。

すぐに迎車のタクシーが来て、女性と西洋人が乗り込むまで見届けて離脱。

酒のにおいがすごかった。

女性がずっと「ハニー」と呼び掛けていて、ああー外国人カップルだ!と妙に感慨深かった。

そして、なんだかこういう全然自分と関係ない土壇場に、この人たちみたいに人生を分かち合っているみたいなことが、自分には一切ないなと実感されてとても寂しくなることが多い。

 

 

迷った挙句に行ったパーティーだったが、非常に行ってよかった。

メインはみちのく潮風トレイルの話。

スルーハイクした人と、セクションハイクした人が一人ずつ登壇して話をした。セクションハイクの方の人だったか、震災のときは名古屋にいて、名古屋はまったく影響がなかったが、何かできないかという思いが当時あったということを話していて、あのとき当事者として東京にいた者として、西にそういう思いでいた人たちがいたことを実感として知れて、なんだかとても嬉しかった。

越喜来の読みをわたしだけ知っていて、一等賞の商品をもらってしまった。震災がなければ、ボランティアに行かなければ知らなかった読みだ。

月尾根ツェルト泊の人たちにも再会、新しい人たちとも連絡先を交換し合う。

満足して部屋に帰り、描く。いい感じに行けた。

今日は父も買い物に出て晩飯を作ったらしい。

明るい日。