六本木→大森→並木橋
人とのつながり。


「やってけてない」。
中心が移るとか移らないとか。
それと関係あるかないか。


六本木クロッシングの「見島牛」という作品。
アートというよりドキュメンタリーという印象。
すごくよかった。
よいというか、好きだった。
じいさんたちの語りがいい。
聞き取れるぐらいの訛りで。
ぽかぽか雪が降って、その日に仔牛が生まれて、
名前が大雪一号で、みんなでこれはいい名前を
つけたなあと感心したという話。
人間が若いとやっぱり牛もバカにするという話。
炎天下に無理に農作業をしていると牛も人も
すごく下痢をするという話。
最後、「牛を囲って(飼って)よかったなあと思う」と
何度も何度も何度もおじいさんが言う。
語り手の姿は最後まで現れず、景色と牛の姿だけが
8ミリのざらついたフィルムで映し出される。
よかったなあ。
しかし「囲う」というのは「飼う」という意味なのだな。
「囲い者」というのはそういうことか。
生々しいな。
あと、見始めは不可避的に「リング」を連想した。