失敗した平たい酸っぱいまずいパンを持ち歩いていて、昼にも食べる。
まずくしてしまったのは私で、パンに申し訳ないと思う。
パン屋には絶対なれない。とにかく起きられない。
起きられなくても平気なタイムスケジュールをひねくりだしたい。
神社にお礼をする。
実家で採集した酵母O2号は相変わらずドロッドロ。スプーンで持ち上げるとリボン状に垂れ落ちる。しかし気泡は出来ているのであきらめきれない。18時に種継して3時間たってもふくらみはほぼなし。22時にもう一回種継する。長野のパン屋が1日3回の種継で強制リフレッシュしているというのを読んだのを参考に。
ドロドロになるのはタンパク質分解酵素プロテアーゼが多く発生しているかららしい。どういう条件で増えて、どういう条件で減るのだろうか。
部屋で採集した酵母Nは絶好調でモリモリ育つ。
NとOとO2から100gぐらいずつ取ってかきまぜて、フライパンで焼いてみた。すごくまずい。
部屋採集の全粒粉酵母Zもそこに追加して、強力粉150gを加えてこねてみる。
毎回適当なことをやっているからいつまでたってもおいしくならないのだが、ついやってしまう。というか、適当でもなんとか回っていくような感じで流れを作りたい。
そろそろ酸っぱくないパンが食べたい。
植本一子「かなわない」読了。
最後の書き下ろしで口が開く。「そーうーじゃーなーくーてー!」と言いたくなる。友人たちが怒るのもむべなるかな。しかしその怒りはそのままの形では植本さんには届かないのだな。客観性がないのかな?いや、当事者が渦中にいて客観性もくそもないか。そう、渦中の当事者そのものとして書いているのだ。そこに至るまでの日記もずいぶんさらけ出してはいたけれど、すごい潔さだ。自分のはらわたをえぐって、ざばざば血を流しているのを差し出している感じ。