寒さ増す、曇り

社屋を出ようとしたら地面に雨粒の跡。
油面のギャラリーでやっているMさんの展示に自転車で行こうと思っていたが電車にした。
祖母の入所していた老人ホームの前を久しぶりに通る。もうみんな寝かされている頃だ。
クラスカの手前にイキったコーヒー屋ができていた。
展示は作品名が全部英語で書いてあった。スカしてらあと思う。
ギャラリーオーナーの旦那さんがたまたま来ていて、奥多摩でやっているカヌー教室の案内をもらう。安曇野の川下りツアー写真がすばらしすぎて目を剥く。Kちゃんを誘おうか。しかしKちゃんはこないだ会おうとなって、予定を調べて連絡するねとLINEが来てからもう五日たつ。毎度のことだけど。Kちゃんと私は似ている。自分を大事にすることと他人を大事にすることのバランスが全然取れていない。
サニーボーイブックスも初めて行く。知り合いのMちゃんのZineや、知り合いのイラストレーターの作品などがあって「知り合いなんですよ!」と言いそうになる。そういうおまえは何者だという話だ。
「「まえのひ」再訪」と「ジャム煮えよ」が、ここでも出会ってしまったので待っていた
のだと思って、買う。
「まえのひ」読む。演劇のためだけに生きている人たちだ。演劇を選び、演劇に選ばれた人たちだ。
実家へ。そこまで降らなかったのに最寄駅を降りたら降り出した。長柄の傘を持っていたが、昼にデイリーポータルの中2エピソードの投稿を読んでいて、雨の日に傘をささずに歩いていたというのを投稿している人が何人かいて、自分も高校生の時セーラー服で一回やったがすれちがったおばさんたちに「かわいそうねえ」と言われてしまってそれきりやめたのを思い出していて、傘は閉じたまま歩いてみた。歩いているうちに雨は強まって、通り過ぎる駐車場の屋根や地面にバラバラと当たる音がして、これが傘をさしていると傘と雨の音しか聞こえないのだ、なるほどなるほどと思って、なかなかよかった。


「サバイバル登山家」と「まえのひ」と交互に読む。