4時半起床。
しかし5時49分の電車は間に合わない。6時12分のに乗る。
準備をしながら、子供の時に刷り込まれた山登りの食事が握り飯一択であるので、そこから逸脱するのは難しいんだなと思う。キャンプ飯とは違うのだ。
でもとにかくクッカーとストーブ。


中央本線鳥沢駅で降り、高畑山から倉岳山を経て梁川駅へ出るルート。
8時過ぎの駅前には10人近い高年グループがいたが、別の山だったらしい。ぐらい、とにかく人の少ない山だった。山と高原地図には「人気のある山」と書いてあったがなあ、と思ったとたんに滑ってしりもちをついた。山に謝る。
にしても山というのは時間も気になるし、情報量も多すぎて、考え事にはまったく向かない。ようやく気が付いた。
涼しい気がしたが湿度のせいか汗はすごい。何度も手ぬぐいを絞った。昼に休憩したベンチは立ち上がったら尻の形にシミができていた。
沢を下っていると雨が降ってきた。14時ごろ。だいぶ前に追い越したカップルは男性が私と前後ぐらい、女性はもうちょっと上で不慣れなのだろう足元がおぼつかなかった。雨の中日が暮れたら、沢を右へ左へ渡るルートを見落としたりしないだろうか。心配になってきて、せめて歩きやすいようにと先日の台風の影響か道に小枝や石ころがごろごろ落ちているのを、右に左に蹴っ飛ばしながらゆっくり下る。
雨はどんどん強くなり、道はますます歩きにくい。
だいじょうぶだろうか。待ってみたほうがいいだろうか。しかし男性がついているし。
迷いながら歩いていると道の中央に石じゃなさそうな形のものがあり、近づいたらガマガエルだった。ど真ん中で真正面を向いて、私を迎えるか立ちふさがるように座っている。祖父が遣わしたのか、待ってみよと言っているのか、ともあれ写真数枚撮る。更に近づいたら飛んで逃げた。普通に生きていた。そうしているうちに、倉岳山の頂上で昼を食べているときにあとから来た男性が追い越して行った。傘をさしていた。この人に二人の様子を聞いてもよかった。そこで聞けないのが私だ。
悶々とするが下って下ってとうとう登山口に出た。そのころには雨はパラパラ降る程度になっていた。5分ほど待って、このぐらいじゃまだ来ないなと思い、駅に向かった。橋のあたりで虹がどーんと出ているのが見えた。まあだいじょうぶだろうとした。
帰宅18時。洗濯してしまう。