トラジロウはいつもドアの外で待機しているのだが、今日は出勤のときにそれに気づかずドアを勢いよく開けたので、ぶつかって「ゴン」といった。「シャー」と怒った。
昼、実家。
母はいろいろ忘れてしまうので、稲村ケ崎に行ったことは夢の出来事で、父は突然消え失せた印象とのこと。改めて説明する。見解を語り始めた。これも何回か聞いてはいる。ブレはない。
私は私で脳みその周りにぎっしり綿が詰まっている感じ。午前中に判明したミスの修正をしないといけないのに判断が鈍い。モンスター買って飲んでみる。
夜、晩飯の支度をしていると母が父を気にするので、見舞に出る。
病院の入り口は覚えている。中の経路はあやふや。赤い花が咲いていたのも覚えている。
寝ていた。母、椅子にも座らず父に詰め寄るような体勢で話す。
父はぼんやりしている。
母は行きも帰りも車の運転をほめちぎってくれるので、くたびれていても報われる。
褒め返したいがなかなかうまくはいかない。
「おかあさんもほめられたい」 と歌ったのは矢野顕子だ。
是枝裕和監督のドキュメンタリーを観る。直後のTwitterで、川崎市の映画祭での「主戦場」上映中止に対して、別の映画の上映後に登壇して出演者の井浦新と語ったのを知る。
誠実に作り続ける人。
そして誠実さはちゃんと伝わる。
頭がぼんやりしているのは、ストレスのはけ口として四六時中スマホを見ているせいかも知れない。寝る前はやめてみる。