明けたとたんにやる気を出してきた、夏。
久々に通勤電車。そこそこ混んでいる。
姉、いよいよ片付けに取り掛かっている。まずは台所から。なぜ人は台所から片付けたくなるのだろう。というか我々だけか。
駅前のスーパーで買ったイベリコ豚を夕飯に焼く。本物か?知らぬが。
居間のほうでは父が爪切りを求めて母と一緒に探し回っている。爪切りは窓際の薬箪笥に入っている。部屋を何周もして探しているが、結界があるかのようにそこだけ通り過ぎる。マスキングテープに中身を書いてそれぞれの引き出しに貼っておいたのだが、まず棚を見ないことにははじまらない。
料理で手が離せないのもあるし緊急でもないし、おもしれえと思ってほっとく。二階にいる姉にLINEで知らせたらしばらくたって降りてきて渡していた。
シャツ続きやる。スリットどまりが前後で合わない謎。別のサイズを写してしまったのかと型紙を取り出して合わせてみたが、合っている。間違いの多い本らしいので、ここも違っているのかもしれない。定規がないので明日にして寝る。
父は主体的に風呂に入った。
タシャ・チューダーのことをときどき思い出して、庭の手入れと畑づくりだけして人生は送ることができるんだよなあ、などと考える。