よい、晴れ

午後、医師往診。会社抜けて行く。弟も立ち会う。

いよいよXデー近づいた宣告。

その合間に、先々週弟が買ってきた薔薇を挿木する。

思い出にというのではなく、おそらく、圧倒的な死というものに、生というか未来というもので対応したいのだ。

 

 

写真また入れ替え。

人間の写った写真が次々と却下され、植物と犬。気持ちはなんとなくわかる。

 

 

宣告を受けて各自腹が据わったのか、父が床について以来これまででおそらく最も和やか。父を囲んでなんとなく団らんする。

数日前に姉がSlackで父の前で「だめだ」などネガティブな言葉を言わないように気を付けようと注意喚起していて、つまり私のことだが、そう言いがちな癖があり、今日もバラの話になって「あれは死に絶えて」など言ってしまった。

このあいだ横浜で癌闘病中の友達とお茶をした時も、ものすごく硬いタルトの台が出てきて、友達は力が足りなくて私が代わりに割ってあげたのだが、それまでさんざんふざけてはしゃいでいた勢いで「死ね!」と言いつつ割ったら友達が静かに「まだ死にたくないなー」と言ったのでハッとした。そのことをもう何度も思い返して反省している。