しゃむい、晴れ

 

去年張り切って買ったイッセイミヤケの腕時計が買って一か月もしないうちに止まってしまったものの、ショップに持ち込んだときには動き始めてしまっていて(という言い方も変だが)、一週間ぐらい預かって様子見してもらったが問題なく動いているというので暮れに引き取ってきて、その後は確かに問題なくつけていた。

日曜日にまたちょっと変な時間になっているのに気付き、竜頭を回したらまた動き出した。そして今朝、指している時間を見るに昨夜のうちにまた止まっていた。

というタイミングで、今日はちょうどショップのある街へ行くつもりでいた。

最近こういうことが多くて、本を注文して、届いた連絡を受けたのがちょうど本屋のあるショッピングセンターに突発的な用事ができて来ていたとき、など。よろず都合がよろしく結構なことだ。

おみくじは末吉だった。

とはいえ時計は止まらないのが最適解である。

 

 

夜、「あん」を観る。

今この時期に観ると偽善では?と思ってしまう。

排斥されて苦しんでいた人が人生の終盤でようやくささやかな自由と喜びを得たのに世間の無理解によってまた元の場所に戻らざるを得なかったことを、美しい話として描くのは間違っている。