ぎりりと寒いが、動くとすぐあったかくなる。運動のおかげで代謝が活発に?
夜、「サーミの血」。
映像の美しさと、現実の醜さと苦々しさ。
主人公のたくましさ。
「キラーズオブザフラワームーン」はこれに続いたのかな。
主人公が素っ裸で、外から覗かれ放題で、標本として写真を撮られ計測されているのを気にもしないで、来客と世間話をする教師。この態度とエレにコーヒーを振る舞ってあげることと、本人にはなんの矛盾もないんだな。エレを家畜側だと思っているからだろうな。そしてこの話の誰が一番自分に近いかといったら、きっとこの教師だな。
徹底して誰も手を差し伸べないことがまた心をギュウと捻り上げにくる。劇的に酷いことは起きない、暴力も(一回を除いて)ない。けれど静かに排除されている。文明が我が決めた場所と生き方に追い込まれている。
社会的にうまくいっているらしい息子がいて、健やかに育っている孫娘がいて、そこまでの彼女の奮闘を思う。