祖母101歳。
電車で三駅の老人ホームにいる。
自転車なら15分。
母と姉は頻繁に会いに行っている。
ホームの至近距離に友人が2人も住んでいる。
友人の家にはよく行くが、
祖母のところに行くのは去年以来、
半年ぶりか。
祖母はなんかもにゃもにゃ言う。
舌が裏返っている。
あっはっはと笑った。
空中から何かをつまみとって食べさせてくれる。
顔にはあまりしわがない。
手は骨がくっきり見える。
血管も、人体模型のようにくっきり見える。
握ると締まっていてひんやりしている。
私が祖母の母、つまり曽祖母の生まれ変わりだと、
母はよく言う。
101歳の娘を見るようなつもりで祖母の顔を
覗き込んだりしてみる。