出勤。
退社後、すずを獣医へ。待合室で、先客の猫のものすごい絶叫を聞いてぶるぶる震えるすず。出てきた飼い主の女性が今まで飼ってきて初めて聞いたと言っていた。その女性はすずをものすごくかわいがってくれる。
血液検査の結果、腎臓の値は正常に戻っていて喜ぶ。体重は前より増えていてへこむ。会計もこれまででいちばん高い。へこむ。
待合室で2回おしっこ。
獣医に行くときは意志を無視して強引に連れて行く。しかしなるべく葛藤がないように、また疑問を抱く余地のないように、極力早足で歩いて有耶無耶のうちに到着するようにしている。けれど心臓の具合がよくないのに早歩きをさせたら負担が大きいのではないか、かといって車になど乗せたら今度はストレスでやはり心臓に悪い(訓練と言うのは、そういう心配を減らすという意味でも有効なんだろう)。そして毎月の医療費。更に、生活の喜びのほとんどをしめる美味しいおやつを制限。当犬になんの喜びもない、むしろマイナスなのにここまでがんばって連れて行く意味があるのか、家で美味しいものを食べて気ままに暮らして、ある日ぽっくり死ねばそれでいいのではないか。獣医に行く道すがらはいつも迷いをこねくり回している。
それは母にも言えることで、先日一緒にマレーシアの岩山の写真を見ながら、「もう行きたいところも特にない、家でのんびりしているのがいちばんいい」としみじみ言っていて、まあ前からそうだろうなとは思っていた、ものの、だからといって本人の希望通りに家にずっといるのが本当にいいのか、強引にでも連れて行けば行ったでそれなりに楽しんだりもするし刺激にもなるのでは、と答えが出ない。その意味では、私や姉だけだったら本人の希望どおりとしてそのままにするところを、弟がせっせと旅行に連れ出すので、まあちょうどいいのかもしれない。
帰って、ワイン一杯飲んで絵と美展のレセプションへ。レセプションと言うか同窓会と言うか。盛り上がった。終電ギリギリで帰る。