初介護タクシー。
さすがプロだけに、スロープを遣わずに玄関の段差2段を降りた。
眠気甚だし。
病院では大小が出て看護師さんの手を煩わせた様子。
ともあれ無事に点滴は終わり、姉が会計に向かい弟が少し目を離したすきに靴下のズレを直そうとしてかがんだ父、正面から床に激突。また救急でCTを撮るので帰りが遅れると連絡が入る。
なんか作ったるかとスーパーに寄り、ドラッグストアでおむつも買って大荷物で帰ったら、明日と月曜日の点滴をなしにしたのでその分激増した薬の仕分けが待っていた。
姉は疲労困憊。それはいいがこちらも薬の仕分けで頭がパンパンなのに晩飯の段取りをわたしにそれとなく押し付けようとするので「知らん」と太い声が出た。
姉は癇癪をいよいよ抑えられるようになってきていて、努力と成果。
どちらにしても姉も気力がないのでイチかバチか母が作る。明後日あたりに紫蘇巻でもと買ってきたささみを、下処理も切り分けもしないで醤油味に煮たものが出来上がる。
味は特に悪くない。
寝室方面から物音がしたので姉と行って父のおむつをベッド上で交換しようとするが初めてなので当然ながらもたもたわちゃわちゃする。右に左に何度も転がされて心が折れたのか、本当に疲れて眠いのか、途中から眠ってしまって全然起きない。
仕方ないのでおむつとシーツの交換だけやって、ほっといて晩飯食う。
深夜2時ごろ母だけ起きてきて、私に向かってしきりに申し訳ながる。
本来は遊び歩いているはずなのにねえ。
何か夢中になれるもの何かあるの?
いい人がいたら上に姉がいることなんて気にしないでさっさと行きなさい。
あんたは自分を後回しにしてくれるところがあるが、など。
そういうふうに見てくれていると知るだけでも、ずいぶん心に栄養が行く。
父はやはりどうしても起きない。母が横に寝るとすがるようにしている。
4時ごろ?私も寝る。